夏の停電・雷対策|中小企業のIT機器をUPSで守る方法

ITインフラ 2026年7月6日

7月から9月は、雷やゲリラ豪雨、台風によって停電が最も起きやすい季節です。ほんの一瞬の停電でも、オフィスのサーバーやNAS(ファイル共有機器)には深刻なダメージが残ることがあります。本記事では、中小企業が今すぐ取り組める停電対策と、その中心となるUPS(無停電電源装置)について解説します。

突然の停電がIT機器に与える3つのダメージ

停電対策を考える前に、まず「何が起きるのか」を知っておきましょう。突然電源が落ちると、次の3つの被害が起こり得ます。

  • 作業中データの消失:保存前の書類や入力中の受発注データは、その瞬間に失われます。
  • 機器そのものの故障:特にサーバーやNASは、書き込み中に電源が切れるとディスクやデータが破損し、起動しなくなることがあります。
  • 業務の長時間停止:電気が復旧しても、壊れた機器の復旧には数日かかることも。その間、見積も請求も出せない状態になります。

被害は停電したその日ではなく、数日後に「なんだかNASの調子が悪い」という形で現れることも多いのです。

UPS(無停電電源装置)とは?中小企業にこそ必要な理由

UPS(無停電電源装置)とは、内蔵バッテリーによって、停電時にも数分〜数十分の間、接続した機器へ電気を送り続けてくれる装置です。「停電中も仕事を続けるため」ではなく、「機器を安全にシャットダウンする時間を稼ぐため」の装置と考えてください。

専任のIT担当者がいない中小企業こそ、UPSの恩恵は大きいです。理由はシンプルで、壊れたときに自力で復旧できる人がいないからです。UPSは数万円程度から導入でき、サーバーやNASの故障・データ復旧にかかる費用と比べれば、はるかに安い保険と言えます。また、多くの製品には雷サージ(落雷時の異常な電圧)から機器を守る機能も付いており、夏の雷対策としても有効です。

失敗しないUPS導入の3つのポイント

「とりあえず買ってつなげばOK」ではないのがUPSの難しいところです。次の3点を押さえましょう。

  • 1. 守る機器を絞る:全部つなぐ必要はありません。優先すべきは、サーバー・NAS・ネットワーク機器(ルーターやスイッチ)。個人のPCはノート型ならバッテリーがあるので後回しで大丈夫です。
  • 2. 容量と給電時間を確認する:接続する機器の消費電力に対して、余裕のある容量を選びます。目安は「安全にシャットダウンが完了するまでの時間(5〜10分程度)」を確保できるかどうかです。
  • 3. 自動シャットダウン設定とバッテリー交換を忘れない:UPSとサーバー・NASを連携させ、停電時に自動で安全に電源が切れるよう設定しておくと、夜間や休日の停電にも対応できます。またバッテリーは消耗品で、寿命は2〜5年程度。「いざという時に空だった」を防ぐため、交換時期の管理も大切です。

UPSだけでは守れないものもある

ここまでUPSをおすすめしてきましたが、UPSは万能ではありません。長時間の停電、火災や水害、そしてランサムウェアによるデータ被害までは守れません。だからこそ、UPSによる停電対策と、クラウドバックアップによるデータ保護はセットで考えるのが基本です。「電源はUPS、データはバックアップ」と覚えてください。

まとめ

夏の停電・雷対策は、被害に遭ってからでは手遅れになりやすい分野です。UPSの導入自体は難しくありませんが、「どの機器を守るか」「容量はどれくらい必要か」は、オフィスのIT環境によって変わります。

SwiftBoarの無料IT診断では、停電対策を含めたオフィスのIT環境全体のリスクをチェックし、優先順位をつけてご提案します。少しでも気になった方は、お気軽にお問い合わせください。

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